男は実業家だった。本宅へ行くのを阻止しようとした愛人が男の車の前に身を横たえた。男はそれでも車を発進させ、愛人を轢いた。しかし、愛人は虫の息ながら生きていた。「まずい！」男は車をバックさせ、３回愛人の体の上を往復して轢き、とどめを差した。………もみ消し警察の尽力で、男は罰金30万円で済ました。今から15年前のこと。警察署に知ってるお巡りさん残っているかな。

今も町内で有数の焼肉店店主の男のホントの話。

男は殺人についてはいまだに処罰を免れたまま不動産屋I社と国道沿いの焼肉屋を堂々と経営しているところは町の人のかなりが知っている。
大勢が知っていて殺人のような重大犯罪がそのままになる…他地域の、少なくとも警察がマトモなところの人には理解しがたい、長野県、長野県警、軽井沢警察署の、観光に目がくらんだ行政の闇がそこに見え隠れする。
愛人は軽井沢の巨大タクシー会社Mタクシーの経営者の妻だった。彼女は生きていることにされ、離婚され、「東京に行った」ことになっている。
示談金のやりとりについては知らない。頼んだのがMタクシーだったかどうかも知らない。「家の恥」と泥をかぶせられ捨てられたお嫁さんが気の毒でならない。

軽井沢とはそういう町である。

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